SENTE センテ株式会社

HomeCases専門サービス業

専門サービス業の提案書の下書きをAIで作る活用イメージ

想定モデルケース

状況

今回見直すのは「面談メモと過去資料から顧客ごとの提案書の初稿を組み立てる」です

業種
専門サービス業
規模
10名以下
売上高
1億円以下

企業向けの人事・労務相談と研修を少人数で提供する専門サービス会社

地域
広島県
対象業務
面談メモと過去資料から顧客ごとの提案書の初稿を組み立てる
AIで補助
社内資料から似た提案の要点を探し、指定した構成に沿って文章の下書きを作る

課題と変化

AIは「社内資料から似た提案の要点を探し、指定した構成に沿って文章の下書きを作る」を補助します

BEFORE

今のやり方

担当コンサルタントは、初回面談で書き留めたメモを読み返し、共有フォルダを開いて似た課題の提案書を探します。フォルダには顧客ごと・年度ごとの提案書が担当者ばらばらの名前で並び、目当ての一件にたどり着くだけで時間がかかります。使えそうな説明を見つけても、そのまま貼り付けることはできません。過去の提案は、その顧客の従業員数や業種、当時の就業規則(働き方の社内ルールを定めた文書)を前提に書かれているためです。担当者は顧客の状況に合わせて章立てを組み直し、課題の整理、提案する支援、進め方、確認事項の順に文章を作り直します。制度の呼び名も、過去資料では「時短勤務」「短時間勤務」「育児短時間勤務」のように書き手ごとに揺れ、そろえながら書き進めます。

料金、支援範囲、助成金や法令に触れる説明は、案件ごとに前提が変わるため、過去の表現をそのまま使えません。提案書を出す前に、責任者が根拠と最新の条件を一件ずつ見直します。参照した助成金(国や自治体が支給する返済不要の資金)の要件が改定されていないか、引用した法令が現行版か、料金が今の見積り基準に合うかを確かめます。法改正や制度変更のあった月ほど、過去資料のどこを直すべきか探す手間と、顧客に誤った条件を伝えられないという緊張が重なります。

AI

AFTER

AIを使うと

AIに面談メモと、利用してよいと決めた過去資料を渡すと、似た提案の要点を探し、顧客の課題、提案する支援、進め方、確認事項の順に初稿を組み立てられます。制度の呼び名の表記ゆれは名寄せ(同じ制度を同じ呼び名にそろえる作業)でそろえ、章立ても指定した型に合わせられます。各段落には、下書きの根拠にした過去提案のファイル名と該当箇所を添えれば、担当者が元の資料へ戻って確かめられます。

AIは「下書き」「根拠にした資料」「要確認」を分けて出力できます。 前提が古いかもしれない箇所、料金や助成金の要件、法令に触れる説明は、推測で埋めず要確認に回せます。担当者と責任者は、白紙から文章を組み立てる代わりに、下書きの事実関係と提案内容を確かめて整えることに時間を使えます。料金、契約条件、法令や制度の説明はAIに確定させず、責任者が現行の条件に照らして承認してから顧客へ提示できます。従業員の個人情報や個別の労務相談の中身といった外に出せない情報はAIに渡さず、一般化した内容だけで下書きを作れます。

しくみ

AIツールをこう組み合わせます

矢印に沿って、入力から人の最終確認までを追えます
  1. 入力

    面談メモと利用許可済みの過去資料を渡す

    社内資料

    AIに渡してよい情報だけを選ぶ

  2. 社内文書検索

    似た提案の要点を社内資料から探す

    社内文書検索(RAG)

    必要な資料を探してAIに渡す仕組み

  3. AI

    決めた構成で提案書の初稿を作り、参照資料名を付ける

    AIエージェント

    例:Claude など。指定した章立てで下書きを生成する

  4. 人が確認

    担当者と責任者が事実・料金・契約条件を確認して提示する

    人の確認

    料金・契約・法令に関わる説明は人が承認する(自動では出さない)

効果

想定条件では、9時間の削減余地を試算します

9時間

1か月に減らせる下書き時間の試算

計算の内訳

提案書1件の下書き時間 901か月の提案書 1290分 × 12件 × 自動化率50% ÷ 60分9時間
人が確認すること
担当者と責任者が事実関係、支援範囲、料金、契約条件、制度説明を確認する
試算に含めないこと
顧客への最終提案、専門判断、見積金額の決定、契約書の作成、資料整理にかかる初期作業
対象範囲
面談メモの整理、過去資料の検索、提案書本文の初稿作成
自動化率
50%

この数値は想定条件に基づく試算で、実績や効果を保証するものではありません。

次の一手

小さく試し、費用対効果を確かめてから広げます

私たちは、最初に過去の提案書と提案テンプレートを、顧客・年度・担当者の軸で一覧にして棚卸しします。ここで見るのは、その提案を今も引用してよいか、前提にした法令や助成金が現行のものか、顧客固有の数字や事情が混ざっていないかです。人事・労務の提案は従業員数や当時の制度を前提に書かれるため、再利用できるのは説明の型や一般的な解説までで、個別の診断結果や金額はそのまま持ち越せません。あわせて、AIに渡してよい情報と渡さない情報を線引きします。従業員の個人情報や個別の労務相談の中身といった、特に慎重な扱いが必要な情報は渡さず、一般化した内容と提案の骨組みだけを扱う範囲を先に決めます。

次に、AIの出力を「下書き」「根拠にした資料名と該当箇所」「未確定事項」の3つに分けます。私たちが重視する判断基準は、すべての文章から根拠へたどれること、情報がない箇所をAIが推測で補わないこと、担当者が「ここは専門判断がいる」と止めるべき箇所を見分けられることです。料金、契約条件、法令や助成金、制度設計に関わる記述は人が現行の条件で確定し、AIは初稿と確認ポイントまで、という責任の境界も手順書に明記します。試行は、前提が動きにくい定番の提案(たとえば管理職研修の案内)から始め、初稿の修正件数、根拠を探す時間、責任者の確認を含めた作業時間を測ってから、法令や助成金に深く関わる提案へ広げるかを判断します。

1か月9時間は、90分×12件×自動化率50%÷60分で置いた試算であり、効果を保証する値ではありません。私たちは、下書きだけでなく、その後の確認や責任者への差し戻しにかかる時間も、試行の前後で同じ条件にそろえて測ります。9時間に担当者の時間単価を掛けた金額と、過去資料の整理、設定、運用にかかる費用を並べれば、費用を上回る価値を見込めるかを自社の数字で判断できます。まず1種類の提案書で試し、効果を確かめてから広げる進め方なら、最初の負担を小さく抑えられます。

※ 本記事は想定モデルケースです。実在の企業・センテの顧客の事例ではありません。

Contact

まずは、ご相談ください。

初回相談・お見積りは無料です。記事の内容のご質問だけでも、お気軽にどうぞ。

無料相談を申し込む →

オンラインで全国対応しつつ、中四国の企業様には対面でご訪問。無理な営業はいたしません。