SENTE センテ株式会社

HomeCases建設業

建設業の現場写真と手書きメモから作業日報をAIで作る活用イメージ

想定モデルケース

状況

今回見直すのは「現場写真と手書きメモから、作業日報・工事報告書の下書きを作る」です

業種
建設業
規模
31〜100名
売上高
1億〜5億円

公共・民間の土木工事を請け負い、複数の現場が同時に動く会社

地域
広島県
対象業務
現場写真と手書きメモから、作業日報・工事報告書の下書きを作る
AIで補助
写真の内容の説明と手書きメモの読み取りから、定型の報告書を組み立てる

課題と変化

AIは「写真の内容の説明と手書きメモの読み取りから、定型の報告書を組み立てる」を補助します

BEFORE

今のやり方

想定する現場監督は、日中は複数の現場を回り、夕方に事務所へ戻ってから、その日スマホで撮った何十枚もの現場写真を、作業の種類や撮影箇所ごとに見返します。あわせて、現場で鉛筆書きした野帳(現場で書き込む手書きの記録帳)を開き、天候、作業員の人数、使った重機、掘削やコンクリート打設などの作業内容、出来形(できがた=施工した部分の寸法や数量)を、決まった様式の作業日報へ一つずつ転記します。複数の現場が同時に動くため、監督ごとに毎日この書類づくりが発生します。

数量や安全確認の記録は決まった様式どおりに正確に埋める必要があり、写真の取り込みと文章化に時間がかかります。KY活動(危険予知=作業前に危険を予測して共有する安全活動)の記録や使った重機、出来形の寸法は、写真だけでは確定できず、野帳の記録と一つずつ照らし合わせます。発注者へ提出する工事報告書は、日報の内容を書き写して別の様式に作り直すことも多く、複数現場が重なる繁忙期ほど、写真の取り違えや様式の選び間違い、記入漏れに気を張りながら、帰社後の作業が積み重なります。

AI

AFTER

AIを使うと

AIに現場写真と手書きの野帳を渡すと、写真に写っている作業の内容の説明と、読み取った手書き文字をもとに、決まった様式の作業日報・工事報告書の下書きを組み立てられます。読み取れない手書きや、写真だけでは判断できない数量・安全記録は、そのまま埋めず「要確認」として切り分けておけます。同じ現場の写真とメモから、社内用の日報と発注者向けの工事報告書という二つの様式へ、同じ事実を書き分けることもできます。

現場監督は白紙から書き起こす代わりに、下書きを写真・数量・作業内容と照らし合わせて整えられます。 AIには下書きと同時に、どの写真とどのメモを根拠にしたかを添えさせておけば、監督は元の写真や野帳へ戻って確かめられます。出来形の数量や安全記録、品質にかかわる判断など、事実の確認が必要な項目は自動で確定させず、監督や現場の責任者が確かめてから発注者へ提出する流れを残せます。写真だけでは読み取れない現場の事情は、AIの下書きをそのまま提出せず、人が最終の報告を確定する形にできます。

しくみ

AIツールをこう組み合わせます

矢印に沿って、入力から人の最終確認までを追えます
  1. 入力

    現場写真と手書きの野帳・メモを渡す

    スマホ / 現場写真

    現場で撮った写真と手書きメモを、そのままAIに渡す

  2. 文字読み取り

    手書きメモを文字データに変える

    OCR

    画像や手書きの文字をデータに変える技術(例:クラウドのOCRサービス)

  3. AI

    写真の説明とメモから作業日報・工事報告書の下書きを組み立てる

    AIエージェント

    例:Claude など。写真に写っている内容の説明と読み取った文字から、決まった様式に沿って下書きを作る

  4. 既存システム

    下書きを既存の日報システムへ渡す

    日報・工事管理システム

    すでに使っている日報や工事記録の仕組み

  5. 人が確認

    現場監督が写真・数量・安全記録・作業内容を確認して提出する

    人の確認

    事実・安全記録・数量を最終確認する(自動では提出しない)

効果

想定条件では、20時間の削減余地を試算します

20時間

1か月に減らせる日報作成時間の試算

計算の内訳

現場1件の日報作成時間(1日あたり) 30同時に動く現場数 4現場1か月の営業日 2030分 × 4現場 × 20営業日 × 自動化率50% ÷ 60分20時間
人が確認すること
現場監督が写真との一致、資材の数量、安全記録、作業内容の事実を確認してから提出する
試算に含めないこと
写真だけでは判断できない品質・安全の最終判断、発注者へ提出する前の承認、既存の日報システムの改修費、現場ごとの様式づくりや写真整理の初期作業
対象範囲
定型的な作業日報・工事報告書の下書きづくり(写真の内容の説明と手書きメモの読み取りから組み立てる範囲)
自動化率
50%

この数値は想定条件に基づく試算で、実績や効果を保証するものではありません。

次の一手

小さく試し、費用対効果を確かめてから広げます

私たちは最初に、現場ごとの作業日報と工事報告書の様式を並べ、写真やメモから埋められる項目と、監督が必ず自分で確かめる項目を仕分けます。公共工事と民間工事では発注者ごとに様式や必須の記載が違い、同じ「日報」でも現場によって書式がばらつくためです。あわせて、野帳の手書きがどの程度読み取れるか、写真に黒板(作業の種類や寸法を書いて一緒に写す撮影用の板)が写っているか、出来形の数量が写真とメモのどちらに残るかを確かめます。元になる写真やメモが欠けているとAIも正しい下書きを作れないため、この抜けを先に見えるようにすることが第一歩です。

次に、AIの出力を「日報の下書き」「根拠にした写真とメモ」「要確認」の三つに分けます。私たちが重視するのは、下書きのどの一行も元の写真や野帳へ戻って確かめられること、写真だけでは分からない数量や安全記録をAIが推測で埋めないこと、監督が止めるべき箇所をひと目で見分けられることです。出来形の数量、KY活動などの安全記録、発注者へ提出する工事報告書の承認は人が確定し、AIは下書きと確認する箇所まで、という責任の境界も手順書に書き残します。試すときは、様式が安定した一つの現場から始め、下書きの直し方、根拠を探す時間、確認まで含めた作業時間を測ってから、様式の異なる他の現場へ広げるかを判断します。

1か月20時間は、30分×4現場×20営業日×50%÷60分で置いた試算であり、効果を保証する数字ではありません。私たちは、下書きづくりだけでなく、その後の確認や書き直しにかかる時間も、試す前と後で同じ条件にそろえて測ります。そのうえで、20時間に現場監督の時間単価を掛けた金額と、初期の様式づくりや写真整理、設定と運用にかかる費用を並べれば、費用を上回る価値を見込めるかを自社の数字で判断できます。まず一つの現場で確かめ、割に合うと分かってから対象を広げる順番なら、大きな初期投資をかけずに手応えを確かめられます。

※ 本記事は想定モデルケースです。実在の企業・センテの顧客の事例ではありません。

Contact

まずは、ご相談ください。

初回相談・お見積りは無料です。記事の内容のご質問だけでも、お気軽にどうぞ。

無料相談を申し込む →

オンラインで全国対応しつつ、中四国の企業様には対面でご訪問。無理な営業はいたしません。