状況
今回見直すのは「現場写真と手書きメモから、作業日報・工事報告書の下書きを作る」です
課題と変化
AIは「写真の内容の説明と手書きメモの読み取りから、定型の報告書を組み立てる」を補助します
しくみ
AIツールをこう組み合わせます
効果
想定条件では、20時間の削減余地を試算します
この数値は想定条件に基づく試算で、実績や効果を保証するものではありません。
次の一手
小さく試し、費用対効果を確かめてから広げます
私たちは最初に、現場ごとの作業日報と工事報告書の様式を並べ、写真やメモから埋められる項目と、監督が必ず自分で確かめる項目を仕分けます。公共工事と民間工事では発注者ごとに様式や必須の記載が違い、同じ「日報」でも現場によって書式がばらつくためです。あわせて、野帳の手書きがどの程度読み取れるか、写真に黒板(作業の種類や寸法を書いて一緒に写す撮影用の板)が写っているか、出来形の数量が写真とメモのどちらに残るかを確かめます。元になる写真やメモが欠けているとAIも正しい下書きを作れないため、この抜けを先に見えるようにすることが第一歩です。
次に、AIの出力を「日報の下書き」「根拠にした写真とメモ」「要確認」の三つに分けます。私たちが重視するのは、下書きのどの一行も元の写真や野帳へ戻って確かめられること、写真だけでは分からない数量や安全記録をAIが推測で埋めないこと、監督が止めるべき箇所をひと目で見分けられることです。出来形の数量、KY活動などの安全記録、発注者へ提出する工事報告書の承認は人が確定し、AIは下書きと確認する箇所まで、という責任の境界も手順書に書き残します。試すときは、様式が安定した一つの現場から始め、下書きの直し方、根拠を探す時間、確認まで含めた作業時間を測ってから、様式の異なる他の現場へ広げるかを判断します。
1か月20時間は、30分×4現場×20営業日×50%÷60分で置いた試算であり、効果を保証する数字ではありません。私たちは、下書きづくりだけでなく、その後の確認や書き直しにかかる時間も、試す前と後で同じ条件にそろえて測ります。そのうえで、20時間に現場監督の時間単価を掛けた金額と、初期の様式づくりや写真整理、設定と運用にかかる費用を並べれば、費用を上回る価値を見込めるかを自社の数字で判断できます。まず一つの現場で確かめ、割に合うと分かってから対象を広げる順番なら、大きな初期投資をかけずに手応えを確かめられます。
※ 本記事は想定モデルケースです。実在の企業・センテの顧客の事例ではありません。
